フェミニストでなきゃ』
チママンダ ンゴズィ
アディーチェ/著
河出書房新社
367.1/ア
歌詞として取り入れ、
DiorがTシャツを作るなど、
世界27か国で刊行され、
大きな話題となった1冊です。
著者の柔らかい語り口でジェンダー問題が
わかりやすく語られています。
解説の中で、彼女は自分が生まれた「アフリカ大陸」に対するイメージについて「紛争・飢餓・病気・援助」といったものが多く、
それだけではない部分を知ることも大切だと語っています。
私も、初めてネパールに行った時のことを思い出しました。
「途上国」「援助」という言葉だけでイメージしていたその国で、
貧しいながらも豊かな暮らしを目の当たりにし
「思っていた風景と全然違う!」とビックリしました。
自分の思い込みで価値観がガラリと変わった瞬間でした。
きっと知らず知らずに思い込んでしまっている、
知ったつもりになっていることはまだまだ沢山あると思います。
まずは「知る」ということ。
タイトルの『男も女もー』というところがいいですよね。
男も女も互いのことを知るということ、そこからがスタートです。
「昔と違って今は男女平等じゃないか」と思っている方にこそ、
ぜひ読んで欲しい一冊です。
M.Y