7月3日(日)、講師に岡井保千代さん(株式会社アドバンストコミュニケーション代表取締役)を迎え、34人の女性にご参加いただきました。
●わたしのコミュニケーションのタイプを知る
コミュニケーションの苦手を克服するためには、自分のコミュニケーションの強みと弱みを知ることも必要です。「間違ったことに対して、間違いだと言います」「思いやりがあります」「人の気持ちが気になって合わせてしまいます」など50の問いに対して、「ハイ」「イイエ」「わからない」と回答していくコミュニケーションパターンチェックによって、自分のタイプが決まります。「円満タイプ」「合理的タイプ」「自己犠牲タイプ」「明朗タイプ」等、8つのタイプに分けられ、岡井さんがそれぞれのタイプの特徴を紹介しました。参加者からは「自分に近いかも」と、声があがっていました。
●コミュニケーションの基本技術
岡井さんは効果的な話し方として、以下のことをあげました。
・話す準備をする
・正しい日本語を使う
・理論的な、具体的な(イメージしやすい)表現をする
・肯定的に話す
・わかりやすい言葉を使う
・センテンスを短くする
・表情、視線、動作等をうまく使う
・衣食住や天候等のプラスひとこと
聴き方としては、受動的な聞き方(黙って聞く、あいづちを打つ)、積極的な聞き方(相手の語尾を繰り返す、相手の言いたいことを要約する、相手の気持ちを汲む)によって、相手に与える印象が変わることをあげました。またクレーム対応などの仕事では「相手に共感する、同じ気持ちになる」ことが大切です。
参加者が、ペアになって、「話し方、聞き方」のワークをしました。
職場のコミュニケーションの基本ともいえる報告、連絡、相談のポイントです。
・報告…知らせること
(1)指示された人に報告する
(2)タイミングをはずさない悪い報告は早めにする
(3)結論から先に話す結論→経過→理由
(4)事実と意見を分ける
(5)必要に応じて口頭と文書を使い分ける
・連絡…相互に意思を通じ合うこと。相手に告げ知らせること。
・相談…互いに意見を出し合って語り合うこと。他人に意見を求めること。助言や忠告を求めること。
●ストレス解消法
自分らしく働くためにはストレスをためこまないことも大切です。「自分が悪い」「どうせだめだし」など自己否定感を持ってしまうと、ますます働きづらくなっていきます。
岡井さんからストレス解消法の提案がありました。
<考え方をかえてみる>
・自分が幸せと思うことを書く
・自分をほめる
・他人と比べるのではなく、以前の自分と比べる
・没頭できるものを見つける
・将来の夢について考える
・「時間が解決する」と考える
<動いてみる>
・寝る、泣く、笑う
・カラダを動かす
・音楽を聞く
・人に話す
・買い物に行く
・美容室に行く
・なにもしない
たくさんあるので、いろいろ試してみてください。
●アンケートより
・コミュニケーションが下手だと決めつけて終わらずにどこを改善すべきか分析してみることは大切だと思いました。
・人間関係がうまくいかない人とうまくやっていくことばかり考えていましたが、「こんな人もおる」と割り切ってストレスをためないようにすることも大切だと思いました。
・活字で内容がまとまっている資料を見ると頭の中で整理できてよかった。講師の話が分かりやすい表現で説明していただいたのでよかった。
・なかなか難しいコミュニケーションへの対策についてのヒントをいくつか得られた。頭を使って自分を高めようと思った。
H.O