2014年5月25日日曜日

「メディアでおしゃべり」第2回を実施しました

5月19日(月)「メディアでおしゃべり」第2回を実施しました。

今回のテーマは「テレビニュースを読み解く方法」です。
5月5日の子どもの日に放送された、子どもが登場するニュースを題材におしゃべりしました。
進行役はすてっぷメディア・リテラシーチームです。

まず、子どもの日の各地の行事を紹介した4分程度のニュースを見ながら分析シートに記入していきます。
題材になるニュースについて漠然とした印象で話すのではなく、根拠をもって話し合うための準備です。

映像では登場する人たちの性別や年齢、カメラワークやテロップなどを順を追って書き出し、ナレーションの声のトーン、人物の発言内容、効果音などの音声についても拾い上げました。

慣れない作業にとまどいながら埋めていった分析シートを持ち寄って、グループ活動の始まりです。




書き出した映像や音声の分析を元に、ニュースがどのように構成されているか話し合いました。

「最初は赤ちゃんの行事を紹介して、次は小学生、最後は大人がメインになるように組んである」
「初めに赤ちゃんのアップが多くて引きつけられた。泣き声も目立っていた」
「子どもの日だけれど、男の子が多く取り上げられている」
「製作者は伝統的な行事を無意識に取り上げているのかもしれないが、そのことによって『男子中心』の日として『子どもの日』が構成されている」

グループ内でいろいろな分析が出て盛り上がりました。

もうひとつ、子どもの日を取り上げた3分程度のニュースも同じように分析シートに書き込みました。
初めのニュースと比較して、似ている点や違う点、どちらのニュースにも取り上げられなかったことを考えました。




「どちらも元気な子どもが登場していた」
「片方のニュースはテロップの色が女の子と男の子で変えてあった」
「シングルの家族は取り上げられていなかった」
「それぞれの家庭での祝い方を出すと、もっと多様な『子どもの日』のニュースになるのではないか」

最後にそれぞれのグループが発表してニュースの分析は終了しました。

いつも何気なく観ているニュースですが、たった数分間でも映像や音声の情報がたくさん含まれ、入念に構成されています。
おしゃべりを通して、少しニュースの見方が変わった2時間でした。


★今後の「メディアでおしゃべり」の予定

第3回 6月16日(月)10時~12時
テーマは「テレビCMが語る『家族』」です。

ただいま申し込み受付中です。
くわしくはすてっぷのホームページをご覧ください。
第1回「私のメディア史、私たちのメディア史」のレポートはこちら
F.K