2014年5月31日土曜日

2014年5月18日(日) すてっぷゼミナール② 『シングルマザーと一緒に生き抜く知恵を出し合おう』を開催しました


すてっぷは20134月より1年間、緊急雇用創出事業「ひとり親家庭の親の再就職支援のための情報発信能力育成事業」を実施し、シングルマザーの就労支援に取り組んできました。シングルマザーの就労に関する現状は厳しく、母子世帯の80.6%が就業しているにもかかわらず約半数が非正規雇用であり、平均年収は223万円(うち就労収入は181万円)と「働いても貧困」という現実があります(2011年度全国母子世帯等調査)。この問題は個人で解決できるものではなく、社会全体として取り組むべき大きな課題といえます。


今回の講座では、前半は古久保さくらさん(財団理事、大阪市立大学教員)にシングルマザーの置かれた厳しい状況を具体的な数値として説明いただき、シングルマザーの抱える問題は個人で解決できるものではない社会全体の課題であることをお話いただきました。

後半はグループにわかれて「仕事、子育て、家事」についての知恵を出し合いました。シングルマザーをサポートしている、すてっぷ登録団体「シングルマザーのびやかネット豊中」のみなさんもご参加いただきアドバイスをいただきました。

アンケートには「講師の数値による説明は説得力があった」「みんなの意見が聞けてよかった」「もっと話したかった」「シングルマザーの支援を続けて欲しい」などの意見がありました。

ご参加いただきましたみなさま、ありがとうございました。

次回のお知らせ

614()14時~16時 シングルマザーのちょこっとお茶会

727() 14時~16時 シングルマザーの働く基礎知識

ご参加よろしくお願いいたします。

H.O

●以下、すてっぷで働いているシングルマザーが講座に参加した感想です。

今日は1歳の息子を初めてすてっぷへ連れて来ました!!

いつもはママが働いている職場だけど、どういう風に感じるかな?と、少しドキドキしながら、お世話になっている職員さんに挨拶を…っと思ったら移動している間に疲れたのか眠ってしまいました。一時保育も大丈夫かな?と心配でしたが、お迎えに行ったときは楽しそうに遊んでいたので良かったです!


さて、今回のすてっぷゼミに参加しようと思った経緯をここでお話ししたいと思います。

私は新米のシングルマザーですが、すでに色んな壁にぶちあたり悩むこと、不安に思うことが沢山あり過ぎて毎日が台風のような環境です。

仕事に行く前にひと波乱、仕事が終わって保育所に迎えに行ってひと波乱、帰ってからもひと波乱、、、疲労とストレスばかりが蓄積されて自分の感情のコントロールさえ上手くできず、体調不良は日常茶飯事です。

そんなときに、この講座を知り『これは…自分の殻だけに籠っているより、もっと周りの同じ環境にいる人の意見やアドバイスを聞いた方が良いんじゃないか!?』と思ったことがきっかけで参加してみようと思いました。


当日は、年齢層も立場も様々な人が来られていましたが、共通して言えることはみなさんがとても温かく、一緒に考え道を開いていきたいという思いがあったということです。育児と仕事の両立が上手く出来ず自分を責めてしまうけれど、完璧じゃなくていいんだよって言ってもらえたときに少し肩の力が抜けた感じがしました。他に参加されていた方も、育児に関しての悩み、自分自身に関して・仕事のことなど様々な悩みをお持ちでしたが、先輩ママや支援者の方からの参考意見やアドバイスで、最後はニコニコ、笑顔で帰られていました。


今日は普段このように自分の悩みやつらさを吐き出せる場所があまりないので、参加できて本当に良かったなと思いました。また、講師の古久保さくらさんのお話も毎回聞きやすくわかりやすく統計データをもとに説明して頂けるので、とても助かります。

男女共同参画とシングルマザーは深い根本で繋がっている部分があり、またシングルマザー支援制度も充実化が進まなければ大変厳しい状況にあると改めて感じました。
C.T