2014年3月10日月曜日

3月9日(日)に「すてっぷフェスタ」を開催しました

3月9日(日)は「すてっぷフェスタ」を開催しました。
「未来につなげよう ~いのち抱きしめて」をテーマに、終日すてっぷで活躍している登録団体の催し、本や映画について語り合う「ブックトーク」、「雨宮処凛 トーク&座談会」で盛り上がりました。

当日は朝からすてっぷ登録団体が展示、朗読、バザーなど、日ごろの活動を発表しました。
展示に足を止めたり、アロマの作品づくりに参加したり、朗読に耳を傾けたり、すてっぷに訪れた人たちが楽しく交流しました。

14:00からは「雨宮処凛 トーク&座談会 自分らしく生きる」を開催。
作家であり活動家でもある雨宮処凛さんをゲストに迎えてのイベントに150人近くの申し込みがありました。

初めに理事長の林誠子より国際女性デーにあわせたこのイベントの趣旨をお話しし、来賓の浅利敬一郎市長よりご挨拶をいだたきました。

前半は雨宮処凛さんに財団事務局長の西村寿子がインタビューし、雨宮さんが学校時代に感じていたことやイラクを訪れたことなど、ご自身の経験を交えながら、現在の生きづらさや働きづらさの背景にある社会の現状や、若者が置かれている状況をうかがいました。

後半は一般社団法人キャリアブリッジ代表理事の白水崇真子さんにもご参加いただき、会場からの質問にお答えする座談会を開きました。

 

「学校現場での問題点、改善点など感じていることを教えてください」
「自己肯定感や社会への希望を持ってもらうためにはどうすればいいでしょうか」
といった質問があり、雨宮さんと白水さんにそれぞれお聞きしました。

雨宮さんからは「子どもに対してはハードルを設けて『これができたら愛してあげる』と交換条件にしないことです」、「非正規雇用や就職活動で厳しい経験をした人には具体的なデータがあると、自己責任ではないことが伝わりやすくなります」と応えがありました。

高校でも居場所づくりをしている白水さんは、「集まれる場所があれば周囲がSOSをキャッチしやすくなります」、「経験や情報が少ない若い人には『支援を受けて当たり前の存在だ』と大人からメッセージを発していくのも大切です」と話されました。

最後には、白水さんから「すべての大人は支援者になれます。親でも近所のおじさんでも、いろんな形で関われます」とあり、雨宮さんが「これまでの活動で声を上げたらちょっとは変わることがあるとわかりました。ダメでいられる場があることでがんばれることもあるので、それが当たり前の世の中になれば」と未来につながるメッセージがあり、座談会は締めくくられました。

イベント終了後のサイン会では雨宮処凛さんの著書を持って列ができました。

盛況のうちにすてっぷフェスタは終了しました。

すてっぷではさまざまなイベントや講座を開いています。
登録団体もそれぞれの独自性を発揮して継続的に活動していますので、今後もぜひすてっぷへお越しください。

F.K