2016年9月13日火曜日

モラル・ハラスメント」とは?

やっと朝晩は秋の風を感じられるようになりました。
今年の夏は、とりわけ暑さが厳しかったように感じます。

さて、ただ今11月に向けて恒例のパネル展の企画・準備中です。
毎年、11月に多目的コーナーで「女性に対する暴力をなくす運動」(11月12日~25日)にちなんでパネル展を実施しています。女性に対する暴力とは、配偶者等からの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為、人身取引などが該当します。

昨年は相談室に寄せられる件数の多い「DV(配偶者・交際相手からの暴力)」をテーマに連作パネルを作成・展示しました。またパープルリボンに「女性への暴力防止」のメッセージをみなさんに書いていただき、クリスマスツリーに飾りつけ、力強いパープル・ツリーが完成しました。

今年度は、パートナーとの関係の中に潜む「モラル・ハラスメント」を取り上げてみたいと考えています。昨年、マスコミ等で頻繁に報じられたことにより、「モラハラ」が注目を集め、相談室にも「これってモラハラ?」「もしかしたらDV?」という相談が寄せられるようになりました。

モラハラとは、相手の精神を傷めつけるような嫌がらせを繰り返すことで、相手の自尊心や判断力を徐々に低下させ、行動や思考までもコントロールしようとすることを指します。
言葉や態度によって、巧妙に人の心を傷つける暴力=見えない暴力といえます。

身体に外傷が残りやすい身体的暴力に比べて、人の心を傷つける暴力は外から見えにくいうえ、客観的な証拠を示すことが難しいため、他人に説明してもわかってもらえず、被害者は孤立しやすくなります。さらに、モラハラ行為の一つひとつを他人に訴えても「日常の中で起きるささいなこと」と受け取られてしまいがちです。けれど、そのささいなことをつなげていくと、異常な全容が見えてきます。

パートナー間で起こる「モラハラ」とはどんなことなのか?
モラハラと夫婦げんかはどう違うのか?

多くの方に、見て、気づいて、考えていただければと思います。
11月には多目的コーナーで、たくさんの方のご来場をお待ちしています。

U.M