6月27日(土)、「ピケティ入門『21世紀の資本』の読み方」著者である竹信三恵子さん(ジャーナリスト、和光大学教授)を講師に迎え、男女共同参画週間事業を実施しました。
男女共同参画週間とは、「男女共同参画社会基本法」の公布・施行日である平成11年6月23日を踏まえ、毎年6月23日から29日までの1週間、男女が互いにその人権を尊重しつつ喜びも責任も分かち合い、性別にかかわりなくその個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会への理解を深めることをめざします。
では日本はどうでしょうか。人口の上位10%の裕福層と下位10%の貧困層の格差は過去30年で最大となっており、日本も格差社会に入ったといえます。さらにアベノミクスのもと、「生活保護基準の引き下げ」「介護報酬の引き下げ」「残業代ゼロ法案」「派遣法改正」等、格差を広げる施策が進められようとしています。格差社会が進めば、一人一票の民主主義の原則が富の集積によって歪められ、富める者たちは想像力を喪失し、持たざる者をより厳しい環境へと追いつめていくことになります。
・日本のジェンダーギャップ指数は世界104位…政治分野における女性の割合や女性管理職の割合の低さ等が反映されている。
・フルタイム男女の賃金格差…男性を100とすると、女性は約70。(グラフ参照)
・単身女性の高い貧困率…20~64歳の単身女性の32%(男性25%)。65歳以上の高齢単身女性の47%(男性29%)。19歳以下の子のいるシングルマザーの48%。
・週50時間以上の労働者の割合が世界でトップ…長時間働けない人は不利となる。
H.O