2014年8月16日土曜日

すてっぷスタッフブログ

『アンネの日記』を読む前に…


日記をつける習慣が無いせいか、文学作品であっても他人の日記を読むことへの抵抗感が私にはありました。

薄くてすぐに読めそうという理由だけで手にした『乙女の密告』という小説を、登場人物たちの『アンネの日記』に対する想いを十分に理解することができずに読み終え、どうしたものかと考えました。

『アンネの日記』を読むか読まないか…。

それでも気になって関連本を検索すると『アンネ、わたしたちは老人になるまで生き延びられた。』があったので、借りてみました。
オランダのユダヤ人中学校でアンネと同級生だった80歳間近のテオ・コステルが、当時の同級生を探して、語られる当時の思い出を記録する映画作りの過程について書かれた本です。
その中に、アンネは自分が戦争で経験したことを伝えるための記録として日記を書いていた、という内容の記述がありました。
日記であっても「他人が読むことを前提に構成されたのであれば…」と、抵抗感が薄らいできました。

また関連資料として「もう一つのアンネの日記」というDVDがあり、それを見てから『アンネの日記』を読もうと思っています。

今年の8月は、思いがけずアンネと出会い、平和や戦争について考えることになりました。

(本文中に紹介した本や映像資料は、すべてすてっぷ情報ライブラリーで貸出できます)

O・Y